スキーやスノボを楽しむために準備万端でスキー場に行ったのに、ゲレンデに着いたら条件が悪くて滑れないことがあります。
そんなとき、ひまつぶしに困る人もいるかもしれません。もし、スキーやスノボをする以外に楽しめる方法を知っていたら、残念な気持ちも和らぎ、有意義に過ごせるでしょう。
本記事では、スキー場で滑れない事態が起きたときにも気持ちを切り替えて楽しめる方法を紹介します。
スキーやスノボに行って滑れないケースはある?

ワクワクしながら計画したスキーやスノボ。
滑れないケースを想定しながら行く人は少ないかもしれませんが、スキー場に着いても滑れないケースはあります。
たとえばどんなケースだと、滑れない可能性があるのでしょうか。
大雪や吹雪など荒天の日・雨で滑りにくい日
大雪や吹雪など荒天の場合は、危険なので滑れないケースが多いでしょう。
また、雨が降って滑りにくい日も、アクシデントを避けるために滑らないほうが無難です。
雨や雪が降っていなくても強風の日は、リフト自体が止まってしまうこともあります。登山スキーに慣れた人なら歩いて登って滑ることも可能ですが、初心者には難しいため待機することになります。
予定が近くなったら定期的に天気予報をチェックして、当日に滑れない可能性があるか確認するのがおすすめです。
暖冬で積雪量が少ないとき
その年の天候によっては、スキー場に行ったタイミングで積雪量が少なくて滑れないときもあります。
特に暖冬の年は日本各地のスキー場が雪不足で悩み、開店休業のような状況も出てきます。計画を立てるときには、スキー場の積雪情報チェックを忘れないようにしましょう。
各スキー場の積雪情報を確認したい場合は、下記ページをご活用ください。
今滑れるスキー場積雪情報
無理は禁物!荒天で滑るデメリット

たとえ天候が悪くても、「せっかく来たのだから少しでも滑って帰りたい」と思うのは人情ですが、そんなときに無理に滑ってもデメリットのほうが大きいため、おすすめはできません。
ここでは、荒天で滑るデメリットを紹介します。
疲労感が出やすい
荒天で滑ると全身に余計な力が入り、普段よりも疲れやすくなります。
さらに吹雪のときなどは、寒さも倍増し、寒いというよりも痛いと感じることも。
上級者でも疲れやすい状況なので、初心者はなおさら疲労感が出やすくなってしまいます。
視界が悪く危険が増す
荒天の場合はスキー場全体の視界もコンディションも悪くなります。
そのため、通常より転ぶ回数も増えやすく、衝突やケガのリスクも高まります。
滑れないときの楽しみ方・ひまつぶし方法

スキー場で滑れないときは、どんな風に過ごせばよいでしょうか。
実はスキー場やその周辺は、スキーやスノボ以外でも温泉やグルメ・観光スポットなど、別に魅力のある場所が多くなっています。
ゲレンデで滑れないときのことも考えて、別の楽しみ方もできるスキー場を選んでおくとよいでしょう。
温泉でゆっくり過ごす
雪山には温泉が湧くところも多くあります。
温泉施設の多いスキー場やホテルを選べば、温泉旅行も堪能できます。
仮にスキーやスノボができなくても、温泉旅行に来たと気持ちを切り替えれば、温泉でゆったり寛ぐ時間も有意義なものになるはずです。
次の記事では、厳選したこだわりの温泉宿を紹介していますので、併せてご覧ください。
おすすめ温泉宿特集
郷土料理や名産などグルメを堪能!
いつもと違う土地に来たなら、その場所の郷土料理や名産などのグルメを味わいたいもの。
一緒に来た仲間と、今まで食べたことのないものを食べ歩いてみるのも面白いでしょう。また、全国のスキー場には、「ゲレンデ飯」と呼ばれるような美味しさに定評のあるメニューも見つかります。
スキー・スノボの計画を立てるときから、グルメにもアンテナを張って選ぶと楽しいですよ。
ショッピングやスキー場の周辺観光
スキー場周辺のホテルには、小さなショッピングモールのように多数のお店が入った華やかできれいな施設もあります。
そんなホテルに泊まればショッピングも満喫できます。また、もともと周辺に観光名所の多いスキー場を狙って行けば、いざというとき観光もできて一石二鳥です。
スキー場のアクティビティに参加する
スキー場には、特別なスノーアクティビティに参加できるところも多くあります。
キッズ向けから大人が本気で楽しめるようなものなど、スキー場によってさまざまな種類のアクティビティが見つかるでしょう。悪天候だと中止になるアクティビティもあるかもしれませんが、種類によって参加可能なものもあります。
また、スキー場で滑れないときに限らず、アクティビティのあるスキー場を選んでおけば、プラスのお楽しみで冬ならではの貴重な体験ができますよ。
スキー場のアクティビティにはどんなものがある?

実際にスキー場のアクティビティには、どのようなものがあるのでしょうか。
ここで、代表的なアクティビティをいくつか紹介します。
スノーモービル
雪山の救助でも使われることのあるスノーモービル。
映像などで見たことはあっても、実際に乗車体験をする機会はなかなかないのではないでしょうか。
実はスノーモービル自体に免許は必要なく、操作も複雑ではないため、レクチャーを受ければ意外と簡単に運転できます。
安定した走行で、それなりのスピードも出るスノーモービルで雪山を走るのは、スキーやスノボとも違った味わいがありますよ。
スノーチュービング
スノーチュービングは、大きな浮き輪のような形のチューブに乗って雪山の専用コースを滑り降りるアクティビティです。
クッション性もあって乗り心地も安定しています。サイズも動きもソリより大きく、迫力のある滑りを楽しめるでしょう。
初心者でも気軽に体験できるだけでなく、家族や友人と一緒にワイワイ楽しめるのも魅力です。
スノーラフティング
スノーラフティングは、ノーモービルにつながれたラフティングボートに乗って、スピーディに引っ張られるのを楽しむアクティビティです。
左右に振られながら雪山を颯爽と滑るボートは、スリリングで迫力満点。
ボートは複数人で乗れるため、仲間と一緒に体験してみてはいかがでしょうか。
スノートレッキング
スノートレッキングは、かんじきやスノーシューを履いて雪山を散策するアクティビティです。
雪山を滑るスキーやスノボとは、また違った面白さがあります。歩きながらゆっくり冬の自然を感じられるのがいいですね。
ガイド付きツアーならさらに、自分だけでは気づかない雪山の魅力を発見できるかもしれません。
雪上車体験ツアー
雪上車は、やわらかい雪の上でも走れる自動車です。
ガイドが運転する雪上車に乗って、雪山や雪原を探索します。
南極観測でも使われる「スノーキャット」と呼ばれる18人乗りの大型雪上車などに乗って、樹氷スポットに行ったり、山頂に出かけたりするツアーもあります。
犬ぞり体験
大型犬が引っ張るソリに乗って移動する、犬ぞりを体験できるスキー場もあります。
犬ぞりにはマッシャーと呼ばれる操縦者がいて、大型犬たちはマッシャーの指示に合わせて走ります。
懸命に走る犬の姿を見ながら、颯爽と過ぎる白銀の世界を見るのは格別の体験になるでしょう。
スノードーム・かまくら体験
かまくら型のスノードームや本物のかまくらで寛いだり、食事をとったりするアクティビティ体験もおすすめです。
なかには、ゴンドラで雪山に登り、家具や暖房・Wi-Fiなどが完備された透明のスノードームで、絶景を見渡しながらグランピングさながらにゆったりするプランなども。
かまくらに憧れた経験があるなら試してみてはいかがでしょうか。
温泉やアクティビティも満喫!おすすめスキー場7選

ここでは、温泉やアクティビティなどを満喫できるおすすめのスキー場を7つ紹介します。
野沢温泉スキー場(長野)
長野県の野沢温泉スキー場は、その名の通り温泉地にあるスキー場です。
温泉街には13の共同浴場(外湯)があり、湯めぐりだけでも1日で回り切れないほど。ほかにも水着着用で入れる展望露天風呂などを備えた「日帰り温泉スパリーナ」もあります。スキーやスノボができないときでも、温泉でまったり過ごせますね。
また、標高差122mの山頂から麓まで張られたワイヤーケーブルでゲレンデ上を大滑空するジップ・スカイライドや、スノーバイクなどのアクティビティも体験できます。
赤倉温泉スキー場(新潟)
豪雪地帯にある赤倉温泉スキー場は、17コースの天然雪100%のゲレンデを有します。
スキー場営業期間は、全日ナイターにも対応。夜の滑走も存分に楽しめるスキー場です。スキーやスノボのスクールもあるので、初心者は上達の近道に利用するのもいいでしょう。
さらにスキー場の麓には200年以上の歴史を誇るレトロな風情の温泉街が広がります。名物の温泉饅頭をはじめ、温泉街グルメに舌鼓を打ってみてはいかがですか。
万座温泉スキー場(群馬)
万座山に広がる万座温泉スキー場。場内からは浅間山の壮大な景色も見ることができます。
また、スノーエスカレーターやそりなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティ体験ができる「Manzaスノーフィールド」も併設されています。
また、「星に一番近い温泉」とも言われる標高の高い万座温泉だけあって、露天風呂から臨む絶景は見事なほど。ゲレンデ直結の「万座プリンスホテル」で日帰り入浴ができるのも嬉しいですね。
越後湯沢温泉の周辺スキー場(新潟)
スキー場と温泉を満喫できる場所として知られ、川端康成の「雪国」でも有名な越後湯沢温泉。
アフタースキーや悪天候で滑れない日には、温泉を心ゆくまで堪能できる場所です。
越後湯沢温泉周辺には、NASPAスキーガーデンやGALA湯沢スキー場、湯沢中里スノーリゾートなど優良なスキー場が揃うため、希望に合ったスキー場を見つけやすいでしょう。たとえばNASPAスキーガーデンでは、スノーモービル運転体験やスノーナイトバギーツアー、スノーラフティングなどのアクティビティに挑戦できます。
戸狩温泉スキー場(長野県)
戸狩温泉スキー場も、温泉やアクティビティで注目のスキー場です。
ペガサスゲレンデから徒歩1分の外湯「暁の湯」には、雄大な景色を臨む露天風呂もあります。
また、戸狩温泉スキー場で特筆すべきなのは、マウンテンバイクやファットバイクでゲレンデをダウンヒルできる国内で唯一のアクティビティです。「雪ちゃりナイター」と称して、夜景や星空を楽しみながらゲレンデを自転車で下る体験ができます。
昼間はスキーやスノボで遊んで、夜は「雪ちゃりナイター」。そんな遊び方ができる面白いスキー場です。
草津温泉スキー場(群馬県)
温泉で有名な草津温泉の近くにある草津温泉スキー場は、良質なパウダースノーで知られるスキー場です。
天気のよい日には、ゲレンデ頂上から富士山を望むこともできますよ。
また、草津温泉スキー場ではスカイスウィングやバンジップテングなど、ダイナミックなアクティビティも体験できます。ほかにも、草津温泉街を見下ろせる高さ10mの日本一のっぽなブランコもあるので、ぜひ体験してみてください。
タングラムスキーサーカス(長野県)
タングラム斑尾温泉とスキー・スノボを満喫できるタングラムスキーサーカス。
ゲレンデには、上級者・中級者・初級者向けのコースがそれぞれ複数あって、レベルごとに適したコースが選べます。
また、スノーモービルやスノーラフティングといったアクティビティにも挑戦可能。さらにジャグジーを備えた全天候型の室内プールもあるので、荒天で滑れない日も一味違った冬の遊び方ができますよ。
まとめ

スキーで有名なリゾート地には、滑ること以外にもさまざまな楽しみ方があります。
荒天でスキーやスノボができなくても、温泉やグルメ・観光・ショッピングに出かけたり、スノーアクティビティにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ゲレンデに行けないことを嘆くよりも、発想を変えて有意義な時間を過ごせるといいですね。




