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初心者でも安心!スノーボードが上達する6つのコツと自宅トレーニング法

「今年こそスノーボードを始めたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。気持ちよく滑れるようになると、それだけでスノボの楽しさを実感できます。上達すればするほど、その魅力もどんどん広がっていきます。
しかし、初心者にとっては「どう滑ればいいの?」「止まり方が分からない…」と不安に感じることもあるでしょう。
そこで今回は、初心者でもスノーボードが上達できる6つのポイントをご紹介します。滑り方・止まり方の基本から、自宅でできるトレーニング法まで、ステップごとに丁寧に解説しています。

①基本姿勢と滑り方のコツ

スノーボードで上達するための第一歩は、「正しい基本姿勢」を身につけることです。間違った姿勢のまま練習を続けてしまうと、変なクセがついてしまい、後々修正が大変になります。

練習の第一歩は平地での感覚づくり

まずは平らな場所で、ボードに足をセットし基本姿勢を練習しましょう。

・膝を軽く曲げる
・両手を横に広げてバランスをとる
・重心はボードの中央を意識する

慣れてきたら、ボードの上で体重を前後左右に移動させて、重心移動の感覚をつかみましょう。

滑るときのポイント

滑走時は、進行方向に体の重心をやや傾けることでスムーズに滑れます。ただし、恐怖心から重心を後ろ(お尻側)にしてしまうと、バランスが取りづらくなり転倒しやすくなるため注意が必要です。
重心が後ろにいってしまうと、前足がピンと伸びる傾向があるので、姿勢チェックの目安にしてみましょう。

②安全な止まり方のコツ

スノボを安全に楽しむには、「止まり方」をマスターすることが欠かせません。うまく滑れても、止まれなければ大きなケガにつながる恐れがあります。

基本の止まり方

・ボードを斜面に対して横向きにする
・後ろに体重をかけて減速し、徐々に停止

急に止まろうとすると転倒のリスクが高くなるので、ブレーキは徐々にかけることが大切です。

ポイントは上半身の向き

・まずは上半身を進行方向と垂直に向ける
・おへそを前向きに意識
・膝を軽く曲げ、かかとに重心をかける

止まった後は重心を戻し、再度滑る体勢に。滑走と停止を交互に練習すると、自然と体が動くようになります。

③けがを防ぐ転び方のコツ

「転ばないように」と意識するあまり、逆にケガをしやすくなることも。初心者こそ、正しい転び方を覚えることが重要です。

NGな転び方

転倒時に手を地面につくのは厳禁。手首や肩に衝撃が集中し、捻挫・骨折の原因になります。

安全な転び方の基本

後ろに転ぶときはヒザを曲げてできるだけ地面とお尻の距離を近づけます。

ゆっくりとしりもちをつくようなイメージで転ぶと、ケガをすることなく安全に止まることができます。

前に転ぶときは野球のスライディングのように体全体を使って転ぶイメージ。

その後、ボードを引っ掛けないようヒザを曲げて持ち上げます。

上手に転ぶコツがわかると痛みも少なく、より安全に練習に専念することができます。

④初心者におすすの楽な立ち上がり方

スノボ初心者の人は転倒するとなかなか立ち上がることができずに、苦戦してしまいがちです。しかし、簡単なコツを知っているだけで体力を消耗することなく立ち上がれます。

まず、お尻側に倒れたときの立ち上がり方です。ボードを斜面から横向きにして、片方の手でボードのつま先をつかみます。もう片方の手は地面につけて体重を支え、ゆっくりとボードに向かって体を起こしていきましょう。体重をボードの上に乗せるようにイメージすると体重移動がしやすいです。

胸側に倒れたときは、ヒザと手をついて四つん這いの姿勢になり、体を安定させます。次に、手を少しずつヒザの方へ寄せながら、お尻の重心をボードの上に移動させます。最後に、上体をまっすぐ起こして、ゆっくりと立ち上がりましょう。

⑤転ばずに滑るためのポイント

できれば転びたくないという方は、次の点を意識すると安定して滑れるようになります。

視線を遠くに

足元を見すぎると、重心が下がってバランスを崩しやすくなります。目線は常に進行方向のやや先を見るようにしましょう。

膝をしっかり曲げる

「棒立ち」はNG。重心がブレやすく転倒しやすくなるため、膝を曲げて重心移動しやすい姿勢を保ちましょう。

正しいエッジの使い方

・進行方向を向くとき:かかとのエッジを使用
・背中を向けて滑るとき:つま先のエッジを使用

間違ったエッジを使うと、転倒やコントロール不能になることがあるので注意しましょう。

⑥スノボに必要な筋力と柔軟性を鍛える

スノボではバランスを取る力がとても大切です。以下のような基本的な筋トレやストレッチを無理のない範囲で取り入れてみましょう。

重心移動に強くなる筋トレ

・腹筋
・背筋
・スクワット
・腕立て伏せ

これらを続けることで、バランスの良い筋力が身につき、重心移動がしやすくなり、転倒やケガの予防にもつながります。

柔軟性を高めるストレッチ

筋トレだけでなく、ストレッチもとても重要です。体が柔らかくなると、動きがスムーズになり、ターンや姿勢の維持がしやすくなります。
特に以下の部位を重点的に伸ばすのがおすすめです。
・太もも(ハムストリング)
・股関節まわり
・背中
・肩まわり

ウォーミングアップやクールダウンのタイミングで、習慣として取り入れてみましょう。

まとめ

今回は、初心者でもスノーボードが上達するための6つのポイントを紹介しました。

①正しい基本姿勢と滑り方
②安全な止まり方
③ケガを防ぐ転び方
④楽な立ち上がり方
⑤転ばずに滑るためのコツ
⑥自宅でできるトレーニング方法

少しずつコツを意識しながら練習すれば、初心者でも着実に上達できます。
シーズン中だけでなく、オフシーズンも体作りをしながら、スノボをより楽しく、安全に楽しんでいきましょう。

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