スノボやスキー旅行で自宅とゲレンデの移動中に、スキー場を舞台にした小説を読んでみてはいかがでしょうか。
白銀の世界に思いを馳せながら読む小説は、一層胸に染み入ることでしょう。
今回は、ゲレンデに滑りに行くときにおすすめのスノボ・スキー小説を紹介します。
スノボ・スキー小説で滑走中の気分も高揚!

せっかくスキー場に行くなら、移動中も有意義に使ってスノボ・スキー旅行への気分を盛り上げましょう。そこでおすすめするのが、スノボ・スキー小説。
雪山やゲレンデの情景描写が豊かに書かれたスノボ・スキー小説は、普段の生活ではなかなか味わえない広大な銀世界の澄んだ空気や幻想的な風景、滑るときの躍動感などがリアルに描かれています。
小説で雪山を疑似体験しながら、自分では気づかないような発見ができるでしょう。そして、自分が実際に滑るときに小説の内容とリンクして、いつもとは違った楽しみ方ができるかもしれません。
スノボ・スキー小説なら東野圭吾作品は外せない!

スノボ・スキー小説を読むなら、東野圭吾作品は外せないでしょう。
日本を代表するミステリー作家の東野圭吾さんは、実はスノボ愛好家でもあります。その情熱は、自腹で「スノーボードマスターズ」というスノボの競技会を開催するほど。
「スノーボードマスターズ」は、2018 年から東野圭吾さんが発起人となってスタートした「日本一上手いスノーボーダー」を決めるコンテストです。
それほどまでにスノボを愛する東野圭吾さんの作品には、スノーボーダーやスキーヤーが登場する雪山が舞台となった作品が多数あります。
東野圭吾の雪山・スノボ・スキー小説6選
どれも読み応えのある東野圭吾作品。ここでは、東野圭吾さんのたくさんの作品の中からスノーボーダーやスキーヤーが登場する、おすすめのスノボ・スキー小説を厳選して紹介します。
特に、「白銀ジャック」「疾風ロンド」「雪煙チェイス」は、雪山シリーズと言われる3部作。
ぜひ読破してほしい名作です。
鳥人計画
「鳥人計画」は、スキージャンプ界を舞台に天才ジャンパーの毒殺事件を描いた本格スポーツ・ミステリー小説です。
初期の東野圭吾作品として評価の高い作品でもあります。拘留中の犯人が密告者を推理する展開は斬新。
どんでん返しの連続に、結末が気になってページをめくる手が止まらなくなるかもしれません。
【あらすじ】
日本ジャンプ界の期待のホープ楡井明が毒殺された。彼は、100年に1 人の逸材と言われるスキージャンプ界の鳥人・マッチ・ニッカネンを彷彿とさせる人物だった。
それほどの逸材を殺した犯人が、ほどなくして彼のコーチ峰岸と判明。
峰岸にとって、楡井は自分が果たせなかったオリンピック勝利の夢を託した大事な存在だったはずなのに、なぜ? その背後にある驚くべき「計画」 とは、いったい…?
出版社:角川文庫
カッコウの卵は誰のもの
「カッコウの卵は誰のもの」は、才能と遺伝子・親子愛が背景にある長編ミステリー小説です。
元オリンピックスキー選手の父の天才スキーヤーの娘に関する秘密。苦悩しながらも娘を守り抜こうとする父の決死の覚悟。
ストーリーの随所に巧みに仕掛けられた伏線が1つにつながるとき、きっと衝撃を受けるでしょう。
【あらすじ】
往年のトップスキーヤーで元オリンピック選手の緋田宏昌は、妻の死を機に一人娘の風美が実の子ではないことを知った。
それでも葛藤しながらも愛し育てた娘。血はつながらないはずの彼女はやがて、緋田をも凌ぐスキーヤーに成長する。
ある日、この親子の前に2人の遺伝子を調べたいと、才能と遺伝子の関係を研究する研究者が現れる。事実を隠したい緋田は、その申し出を拒絶する。
しかし、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れたことで、物語は大きく展開する…。
出版社:光文社
白銀ジャック
東野圭吾の雪山シリーズの第1弾「白銀ジャック」は、2010年の初版から1か月で100万部突破した話題作。
2014年にはテレビドラマ化もされています。ゲレンデ爆破を予告して脅迫する犯人と、それに立ち向かうスキー場運営の索道部マネージャーの倉田玲司とパトロール隊員たちの攻防を描いた長編サスペンス小説。
息をのむような緊迫の心理戦が繰り広げられる作品です。
【あらすじ】
新月高原スキー場を訪れたすべての人を人質にした爆弾爆破事件が発生! 始まりはある年の瀬に、スキー場に届いた一通の脅迫状から。
そこには、「3000万円を渡さなければ爆弾を爆発させる」と書かれていた。しかし、スキー場の経営陣は風評被害を恐れて警察に通報することなく、通常営業することを決定。
警察に頼れない中、新月高原スキー場の索道部マネージャーの倉田は、スキー場に本当に爆弾が仕掛けられているのか捜索を開始。しかし、「我々は、いつどこからでも爆破できる」と豪語する犯人によって繰り返される身代金強奪。
スキー場にいる全員を人質とした犯人の目的は一体何なのか。金銭目的か復讐か? すべての謎を解くカギは、1年前のゲレンデにあった。真っ赤な血で染まったゲレンデの真実は何か…
出版社:実業之日本社
疾風ロンド
「疾風ロンド」は、東野圭吾さんが17年ぶりに書き下ろしの形で出版された超話題作!
発売10日で100万部突破した長編ミステリー小説です。2016年には阿部寛さん主演で映画が公開されています。
雪山に隠された生物兵器「K-55」回収を目指す研究員と息子の果敢な挑戦。スリリングな展開に、読みながら手に汗にぎる作品です。
【あらすじ】
ある日。非常に危険な生物兵器「K-55」が研究所から盗まれた。
「発信器を取り付けたテディベアの下に「K-55」を埋めてある。このテディベアを見つけることができる方向探知受信器が欲しければ、3億円を用意しろ」と犯人から脅迫が届く。
しかし、犯人は交渉する間もなく事故死して、隠し場所は闇の中…。手がかりは、犯人が残した方向探知受信器と、スキー場と思わしき場所で撮られたテディベアの画像だけ。
生物兵器の回収を命じられた研究員の栗林は、スノボ好きの息子の協力を得て、あるスキー場に向かうが…。
出版社:実業之日本社
恋のゴンドラ
「恋のゴンドラ」は、スキー場を舞台に展開される男女9人の恋愛愛憎劇を描いた短編連作小説です。
7つの短編集で成り立っていますが、すべての話がつながっており、登場人物の視点を変えて読み進められます。
恋愛・結婚・浮気などの問題を通して人間関係が複雑に絡み合うストーリーは、ユーモアもあって圧巻です。
【あらすじ】
都内で働く広太は同棲する婚約者に秘密で、合コンで知り合った桃実とスノボ旅行へ向かう。しかし、現地でゴンドラで一緒になった女性グループに同棲中の婚約者が!
ゴーグルとマスクで顔を隠す広太の運命は…。やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。
出版社:実業之日本社
雪煙チェイス
「雪煙チェイス」は、「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続く雪山シリーズ第3弾の長編ミステリー小説です。
ドラマ化も決定し、2026年1月2日・3日の午後10時から2夜連続で放送。雪山シリーズの最終作品となる「雪煙チェイス」は、シリーズ第1・2弾とは違った趣で展開されています。
【あらすじ】
ある日突然、普通の大学生である脇坂竜実が強盗殺人の容疑をかけられた!
警察に追われる脇坂は、自分の疑いを晴らすべくアリバイを証明できる美人スノーボーダーを探すことに。彼女のわずかな手がかりを元に、友人と共にスキー場へ向かう。
脇坂を追うのは、所轄署と警視庁本部との権力争いに巻き込まれ、極秘捜査を任された所轄の刑事。脇坂と警察のチェイスの舞台は日本最大級のスキー場!
冤罪をかけられた大学生と所轄の刑事、さらに警視庁本部の攻防の結末は…。
出版社:実業之日本社
白銀の世界が舞台のおすすめスキー小説4選

ここまで、東野圭吾作品を紹介しましたが、ほかにもまだまだ注目のスキー小説は多くあります。
その中から厳選して、白銀の世界が舞台のおすすめスキー小説を4つ紹介します。
白銀を踏み荒らせ(雫井脩介)
「白銀を踏み荒らせ」は、1999年に「栄光一途」で第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した雫井脩介さんのスポーツミステリー小説です。
「栄光一途」で登場した篠子と深紅の探偵コンビが活躍する第2弾作品でもあります。
日本のアルペンスキー界を舞台に、スポーツとミステリーが楽しめる珠玉の作品です。
【あらすじ】
ワールドカップを転戦する日本スキーチームのメンタルコーチである主人公の望月篠子。
ある日、望月は、学者からある人物に書類を届けてほしいと依頼を受ける。しかし、望月がその人物と接触する直前にその相手は何者かに襲われ、望月自身も追われる身となってしまう。
この謎だらけの事態は、どうやら天才スキー選手の事故死と関連がありそうだ。その事故とは、今まで栄光とは無縁の日本アルペン競技界に突如現れた石野兄弟に関係していた。
メダルを狙えるところまできていた石野兄弟の兄ケビンは、競技中の事故によって死亡。
弟のマークは、そのショックでスランプに陥っていた。ケビンの事故の真相を調べ始めた望月は、アルペンスキー界の底知れぬ闇に挑むことになる…。
出版社:幻冬舎
ルール(堂場瞬一)
「ルール」は、堂場瞬一さんによるスポーツ小説です。
「致命的なルール違反」を犯したのではないかという疑念から始まる友情と真実に迫るストーリー。
華々しい世界にいるように見える選手たちが抱える孤独や葛藤も見事に描かれています。
【あらすじ】
クロスカントリースキー選手の竜神真人は、2大会連続でオリンピック金メダルを獲得した名選手で国民的英雄。
マイナースポーツであったクロスカントリーの地位を引き上げた彼は、一度引退したのちに、現役復帰する。
一方、竜神の評伝執筆に取り組む、新聞記者の杉本。杉本は竜神の旧友でもあったが、現役復帰の真意を探って取材を重ねていくうちに、ある疑念を抱くように…。
それは、竜神は致命的なルール違反を犯したのではないかというもの。
記者としての使命感と、竜神への友情のはざまに揺れながら真実に迫る杉本。その先に見えたものは…。
出版社:実業之日本社
雪崩れる(生田直親)
「雪崩れる」は、小説家でもあり、テレビの脚本家としても活躍した生田直親さんの長編スキー小説です。
作者自身も、雪国に住まいを移してまでスキーにのめり込んだ愛好家として知られています。
スキーに造詣が深い作者ならではの描写も必見です。
【あらすじ】
主人公の松任希世士は、学生時代にSAJ(全日本スキー連盟)の指導方法を批判して全日本代表を降ろされた。
その後は単身アメリカにわたり、武者修行を続けた松任。その放浪期間を経て、ついにチャンピオン・カップ決勝戦に臨むことに。
しかし、決勝の併走(デューアル)レース中に、彼の耳元に不思議な声が…。それは、謎の雪崩事件で死亡した兄の声だった。
出版社:光文社
天使は探偵 スキー探偵大鳥安寿(笠井潔)
「美天使は探偵 スキー探偵大鳥安寿」は、美人スキーインストラクターがスキー場で次々と出くわす怪奇事件をまとめた、笠井潔さんの連続短編ミステリー小説です。
特殊能力のあるスキーインストラクターが、巧妙な犯罪を美しく解決していく独特の世界観も興味深いですよ。
【あらすじ】
美人スキーインストラクターの大鳥安寿は、事件が起きたときに犯人が分かる特殊な能力がある。そんな彼女に、次々降りかかる怪事件。
リフトから消失し空中浮遊する男、ゲレンデで見つかるバラバラ死体、吹雪に閉ざされた山荘で復活する死体など…。
白銀の世界をバックに起こる怪事件には、カルト教団の影が見え隠れしている。果たして真相はいかに…。
出版社:光文社
まとめ
スキー場に行く予定があるなら、面白いスノボ・スキー小説を読んでみよう。
ゲレンデへの行き帰りのバスや電車の中の時間を有効活用できます。せっかくスキー場へ行くのですから、ゲレンデを舞台にした小説のほうがワクワクするでしょう。
スノボ・スキーに行くときは、ぜひ本記事を参考に、気になるスノボ・スキー小説を読んでみてくださいね。
スノボ・スキーに行きたいけれど、忙しくて行けないなんてときにも、雪山を疑似体験できるスノボ・スキー小説は楽しいですよ。














