これからスキーデビューする人や久しぶりのスキー計画を立てる人の中には、スキーに行く際にどのようなアイテムを準備すればいいか困っている方もいるでしょう。
出発前の不安を解消するためには、万端な準備が大事!
そこで今回は、初心者向けにスキーでの必需品や持っていくと役立つアイテムを紹介します。
アイテムを現地レンタルできるか、事前購入がおすすめかなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【初心者必見】スキーの必需品!レンタルも可能
初心者が最初からスキーアイテムを購入するのは、予算的にも荷物の準備的にもかなりハードルが高いですよね。
ですので、現地で揃うものはレンタルするのが賢い選択です。
スキーの必需品のほとんどは、スキー場でレンタルできます。ここでは、現地でレンタルできるアイテムをしっかり押さえておきましょう。
スキー板

スキー板は、スキー場周辺のレンタルショップやスポーツ用品店、ネット上でもレンタル可能です。
選ぶ際は、自分の身長をベースにして長さを選びます。選ぶ際は、「自分の身長マイナス5~10cm」を目安にして選びましょう。
自分で選ぶのが不安なら、スタッフに相談するといいですよ。
ストック

初心者なら、ストックもレンタルで十分です。
長さはグリップを握った際に肘から手先までが、地面と水平になる程度の長さが適しています。また、「身長 × 約68%~70%」で計算する方法も一般的です。
あまり長すぎると、転倒したときにケガをしやすくなるので、サイズをしっかり確認しましょう。
スキーブーツ

スキーブーツは重さもあってサイズ的にもかさばるので、現地レンタルがおすすめです。
サイズを選ぶ際は、通常の靴を選ぶよりも足の実寸に合わせて、ややタイト目に選ぶとよいでしょう。最初は多少きつく感じるかもしれませんが、しばらくするとフィットします。
逆に余裕があると、スキーブーツの中で足が変に動いてしまい、滑った後で痛みが出る可能性があります。
スキーウェア

スキーウェアも、まずはレンタルがよいでしょう。
昔はレンタルだと種類も少なく気に入ったものが見つけにくいイメージがありましたが、最近は多種多様なブランドのスキーウェアをレンタルできるお店が増えています。
新しいモデルのおしゃれなスキーウェアを提供しているところもあるので、こだわりたい人は行く前にレンタルウェアの内容もチェックしてみては?
ヘルメット

万が一の転倒に備え、ヘルメットの着用は大切です。
近年はスキー場でも安全面からヘルメットの着用を推奨しています。
「ヘルメットなんてしたら、いかにも初心者みたいで格好が悪いかも」なんて心配する人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。最近は、初心者に限らずスキー場でのヘルメット着用率が高くなっています。
全国スキー安全対策協議会が2025年2月に出した「スキー場傷害報告書」によれば、受傷時にしっかりヘルメットをかぶっていた人は62.3%と実に半数以上。安全対策をするスキーヤーは多いのです。
小物類(ゴーグル・グローブ・帽子)

ゴーグル・グローブ・帽子といった小物類も、レンタルできることが多いです。
ただし、場所によってはレンタルしていないこともあるので、レンタルで利用したいのであれば、借りられるか事前に確認しておきましょう。
また、小物類についてはスキー場や現地のホテルなどの近隣施設で販売されているケースも多いため、もし忘れても調達はしやすいです。
小物類はレンタルより事前準備がおすすめ!
小物類はレンタルや現地販売で取り扱いのあるケースが多いですが、現地に行ってすぐ使えたほうが便利だったり、直接肌に触れるものであったりするため、事前に準備しておくのもおすすめです。
ここでは、事前準備しておくのがよい小物類をピックアップします。
ゴーグル

1回限りでなく、今後も継続してスキーにチャレンジしていく予定なら、ゴーグルは購入してもよいかもしれません。
自分の顔に合ったサイズや好みのデザインで選んだゴーグルは、大切な自分用アイテムになるでしょう。
また、スキー板などのアイテムに比べれば安価で、使う回数が増えればレンタルより断然コストパフォーマンスがよくなります。
グローブ

グローブは雪を触るのにも欲しいアイテム。
すぐに役立つアイテムだからこそ、レンタルするより持参するほうが便利です。
手が冷えないように保温でき、しっかり防水機能もついたアイテムを選びましょう。
インナーグローブ

寒がりの方は、グローブの下に装着するインナーグローブも用意するとよいです。
インナーグローブがあれば、よりグローブの保温性が高まり、指先も冷たくなりにくいでしょう。
また、吸湿性や速乾性に優れた素材を選べば、汗をかいても快適に過ごせますよ。
ニット帽

スキーに行くならニット帽もあると重宝します。
移動中や現地での防寒対策にも役立つうえ、スキー後にヘルメットを取った際に出てしまう髪の乱れを隠すアイテムとしても使え、実用性に優れています。
また、デザイン性の高いニット帽を選べば、コーディネートのアクセントにもなり、おしゃれに防寒対策ができます。
リフト券ホルダー

スキー場で活躍する便利アイテムといえば、リフト券を無くしたり、探す手間を減らせたりするリフト券ホルダーです。
スキーウェアにリフト券入れが付いたものもありますが、レンタルしたスキーウェアにあるかどうかは、現地で借りてみないとわかりません。
事前に準備しておけば、なくて不便だなと思う心配がありませんよ!
コレは用意したい!持参すべきアイテム

スキー旅行の準備品を考えるとき、道具類に目が行きがちですが、道具以外にも欠かせないアイテムがあります。
ここでは、スキー・スノボに行くなら推しておきたいアイテムを紹介します。
インナー類
スキーに行くなら、防寒アイテムは非常に重要です。
特に、インナー類は保温性に優れたものを持っていきましょう。
スキー・スノボ専用のインナーや、暖かさに定評のある保温機能付きインナーがおすすめですよ。
タイツ
タイツも、下半身の防寒対策で身につけたいアイテムです。
スキーウェアだけでは下半身が冷えがちです。そこでタイツを用意しておけば、下半身の冷えを抑えやすいです。
また、長時間滑っていると汗もかくため、保温性だけでなく吸汗性にも着目するといいですよ。
靴下(厚手のハイソックス)
靴下はぜひ厚手のものを用意してください。
足先から冷えが来ると、徐々に寒気が全身にも広がりやすくなります。そして、足先が冷えると足の動きも鈍くなるため、足元の保温は忘れずに。
厚手で暖かく、吸湿性のある靴下が多めにあると安心です。
下着
スキーは寒い中で行うとはいえ、運動量も多く汗ばむこともしばしば。
また、初心者なら転ぶことも多くなります。そして、雪の上で頻繁に尻もちをついていると、スキーウェアの中まで染み込んでくる場合も。
下着は多めに用意しておくとよいでしょう。
身分証明書類
現地でのレンタル利用を考えているなら、運転免許証などの身分証明書が必要となります。
また、体調不良やケガなどで万が一病院へ行く必要が出た場合、健康保険証がないと治療費を自己負担しなければなりません。
身分証明書や健康保険証は忘れずに持参してください。
スキー初心者ならあると安心!お役立ちアイテム

スキー初心者なら尻もちをついたり、転倒したり、ケガをしたりする場合も多いでしょう。
痛い思いをするんじゃないかと考えると、滑ることに消極的になってしまうかもしれません。
そんな初心者には、お守り代わりになるようなアイテムがあると安心です。
インナープロテクター
転倒に備えて、インナープロテクターを着用しておくのがおすすめです。
一般的に滑走時には、時速20~30km程度のスピードが出ていると言われているため、転び方によっては大けがになる恐れも。
慣れないうちは特に、インナープロテクターを身に着けて転倒時に体にかかるダメージを軽減するとよいでしょう。
ヒッププロテクター
スキー・スノボとは切っても切れないもの、それは尻もち。
何度も転ぶうちにお尻がヒリヒリしてしまうなんてケースも多く見られます。
転倒時にお尻のダメージを減らせるヒッププロテクターは、初心者にうってつけのアイテムです。
保温性も優れたヒッププロテクターを選べば、冷え対策にも有効です。
湿布
スキーに慣れない初心者の場合、普段使わない筋肉を使うことで筋肉痛も起きやすくなります。
普段あまり運動をしていないのであれば尚更です。
湿布があれば応急処置ができ、痛みの緩和に役立ちますよ。
常備薬・絆創膏
ケガや病気など、いざというときのために常備薬や絆創膏も準備しておくと万全です。
スキーで転んでケガをする以外にも、いつもと違う環境に来て風邪をひくなど病気になるケースもあるので、常備薬があれば持参しておきましょう。
スキー中にあると便利なアイテム

細かなアイテムまで気を配れば、より快適にスキーを楽しめます。
ここでは、スキー中に便利なアイテムを紹介します。
日焼け止め
スキー場は雪面の照り返しで日差しが強く感じられるため、日焼け対策も必要です。
ゲレンデでは太陽の光の80%程度が反射すると言われ、俗にいう「雪焼け」が起きます。そのため、滑る前には日焼け止めをしっかり塗っておきましょう。
また、スキー中の汗で日焼け止めが落ちやすいため、塗り直し用に日焼け止めを滑っている最中も所持しておくといいですよ。
使い捨てカイロ
使い捨てカイロは、スキー時の寒さ対策でも定番のアイテムです。
貼れるタイプのカイロを持っていくと、温めたい場所に張れるので便利ですよ。
ただし、低温やけどを防ぐため、間違った使用方法はしないように気を付けましょう。
防水スプレー・曇り止め
防水スプレーがあれば、吹きかけるだけで手軽にスキーウェアや手袋の防水性を高められます。
また、ゴーグルの曇り対策には曇り止めが便利。スキー中にゴーグルが曇ってしまったら、視界が悪くなって危険です。
安全にスキーを楽しむためにも、用意しておくと安心です。
ワックス
滑走性を高めるために、塗り直し用のスキー板用ワックスを準備しておくのもおすすめです。
レンタルのスキー板も基本的に手入れされていますが、それでも滑りが悪いなと感じてしまうかも。そんなときは、ワックスを使ってみてはいかがでしょうか。
初心者が状態の悪い道具で滑るのは効率も下がるため、あって損はないアイテムです。
ネックウォーマー
首元の保温は、冷え対策では大切なポイントです。
首までカバーされたスキーウェアでも、ネックウォーマーの使用有無で暖かさは大きく変わります。
強風や吹雪などでコンディションが悪いと、首元の隙間から雪が入ってくることもあり、ネックウォーマーを着用していれば、より万全の寒さ対策ができるでしょう。
栄養補助食品・手軽に食べれるお菓子
滑って疲れたときや小腹がすいたときに、栄養補助食品や手軽に食べれるお菓子があれば、その場で食べられます。
万が一にも遭難してしばらく助けが来ない場合でも、空腹をしのぐことができるため、緊急時の保険としてもポケットに入れておくと安心です。
スリムな財布や小銭入れ・現金
スキー場では、キャッシュレス化が進んでおらず、意外と現金が必要になる場面も多いもの。
必要なときに取りに戻らなくていいように、スキーウェアに忍ばせても邪魔にならないスリムな財布や小銭入れに現金を入れて持っておくといいですよ。
スマホ
スマホがあれば、救助が必要な場面でも安心です。
また、グループでスキーに行ったとしても、スキーの最中はそれぞれのペースで滑るため別行動になる場面も。
はぐれたときに連絡を取り合えるスマホは持っていたほうが便利です。スマホがあれば休憩中や安全な場所で記念撮影もできます。
ただし、スマホが壊れないように転倒時の衝撃や防水への対策も忘れずに!
スキー後の持ち物も準備すれば万全!

スキーの持ち物を考えるときには、スキーが終わった後の持ち物も考慮しましょう。
以下は、スキー後に特に準備しておきたいアイテムです。
サングラス
天気がいいとスキー場では太陽光が白い雪に反射してまぶしくなります。
スキー中にはゴーグルがあるため問題ありませんが、スキー後にも対策は必要です。
視認性の確保や目の紫外線対策のためにも、サングラスを持参すると安心です。
タオル・着替え・ビニール袋
寒い雪山で滑っていても、スキー中には予想以上に汗をかきます。
また、汗をかく以外にも特に初心者は転倒して濡れるケースも多々あるので、スキー後の快適に過ごすためにも着替えを用意しておきましょう。
あわせて、タオルや汗や雪で濡れた衣類を入れるビニール袋があれば万全です。スキー後にすぐに使えるように、着替え用バッグをつくって、まとめておくと便利です。
まとめ

スキー板やストックなど大物の荷物を、自分で持っていくのは大変です。
さらに初心者の場合、一から揃えるとなるとコストもかなりかかります。そのため、はじめのうちはレンタルするのがおすすめです。
また、便利な小物類や、防寒対策のインナー類、レンタル用品以外の役立つアイテムなどは、自分で用意するのがよいでしょう。
レンタルの際に使う身分証明証のほか、いざというときのために保険証や薬なども持っていくようにして、万全の準備のもと滑りにいきましょう!



