スキーを始めたいけれど、正しい滑り方がわからないという人は多いのではないでしょうか。
基本姿勢や重心の取り方、ターンのしかたなど、初心者のうちは覚えることがたくさんあります。正しい順序で練習すれば、1日で基本的な滑り方をマスター可能。
本記事では、スキー初心者が1日で滑れるようになる練習方法を6つのステップに分けて詳しく紹介します。初心者におすすめのスキー場も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スキー初心者の滑り方|基本姿勢と重心の取り方

スキー初心者が最初にマスターすべきことは、基本姿勢と重心の取り方。
スキーの基本姿勢は、ひざを軽く曲げて体を前に傾ける形です。ブーツの構造も前傾しやすい設計になっているため、すねがブーツの内側に軽く触れる状態を意識しましょう。初心者は体が後ろに引けてしまいがちですが、前傾姿勢を保つことで安定します。
重心は板の真ん中に置きましょう。体が左右どちらかに傾くと、バランスが崩れやすくなります。
なお、ストックは滑りを補助する道具であり、進行方向を変えるために使うものではありません。ストックがなくても正しい姿勢を保てるようになることを目指しましょう。
【6ステップ】スキー初心者の滑り方を1日でマスターする練習法

ここでは、スキー初心者が1日で基本を身につけるための練習法を、6つのステップで紹介します。
この順番で練習すれば、無理なく技術を習得できます。焦らず一つずつクリアしていきましょう。
ステップ1:平地で歩く練習をする
最初のステップは、平地で歩く練習です。板があると重心の位置が変わり、普段の歩き方とは全く違う感覚になります。板を装着した状態での動き方を体に覚えさせましょう。
最初のうちは、力を入れても前に進まないように感じるかもしれません。ストックを体より前に突くと、抵抗が強くなって進みにくくなります。そのため、ストックは体の真横あたりに突き、体重を前にかけるようにするのがポイント。左右交互にこの動作を繰り返せば、自然と前に進んでいきます。
また、余計な力を入れると疲れてしまうので、力の抜き方を学ぶことも大切。歩けるようになれば、その延長で止まる動作にもつながります。滑る前の準備として、しっかり時間をかけて練習しましょう。
ステップ2:転び方と立ち上がり方を覚える
歩く練習に慣れたら、次は転び方と立ち上がり方を練習しましょう。スキーでは初心者も上級者も転倒する可能性があります。
転んだら、まず板を自分の体に近づけます。板は斜面に対して横向きに揃えましょう。横向きにすることで、板が雪面を捉えて滑り出すのを防げます。体を起こして座るような姿勢になったら、ストックを雪面に突いて支えにします。ストックを突いたら足に力を入れて立ち上がりましょう。
平らな場所で何度も練習しておくと、実際の斜面でもスムーズに立ち上がりやすくなります。立ち上がる際は周囲を必ず確認して、ほかの滑走者の邪魔にならないように安全を確保してから動き出すことが大切です。
ステップ3:斜面を登る(カニ歩き)
転び方と立ち上がり方を覚えたら、「カニ歩き」と呼ばれる、斜面を登る技術を身につけます。カニ歩きは、初心者から上級者まで使う基本動作です。
カニ歩きをする際は、まず斜面に対して体を横向きにし、板も平行に揃えます。その後上側にある足を少し上に移動させます。このとき、板のエッジを雪にしっかりと食い込ませる感覚が重要です。
次に下側の足を上側の足に揃えるように移動させます。この動作を左右交互に繰り返すだけで、自然と斜面を登っていけます。力任せに動くのではなく、雪面との摩擦を利用してエッジを効かせることを意識すれば疲れにくいです。斜面を登る場面は意外と多いため、確実にマスターしておきましょう。
ステップ4:ボーゲン(八の字)で滑る・止まる
基本動作を覚えたら、滑る練習に入ります。初心者が最初に習得する滑り方が、八の字で滑ったり止まったりするボーゲンです。板の先端(トップ)を近づけて、後ろ(テール)を開く形をつくります。上から見ると八の字に見える形です。
八の字をつくったら前傾姿勢を保ち、太ももに力を入れてひざを軽く曲げた状態をキープ。八の字の形をつくることで、板と雪面の間に摩擦が生まれ、スピードを抑えてくれます。ひざを伸ばしたり体を起こしたりすると、コントロールが難しくなるので注意しましょう。
スピード調整は、かかとの開き具合で行います。かかとを大きく開けば減速し、少し閉じればスピードが上がる仕組みです。まずはボーゲンを練習し、慣れてきたらスピードを調整する練習もしましょう。
ステップ5:ブレーキをマスターする
ボーゲンで滑れるようになったら、ブレーキをマスターします。
スキーは雪の上を滑って進むため、滑る力を打ち消せば止まります。板についている金属の縁(エッジ)を使って、雪面との抵抗を高めることがポイントです。止まる方法はいくつかありますが、板の先端を狭くして後ろを広く開く形をつくると、抵抗が大きくなってスピードが落ちます。
ただし、ブレーキは完全に止まるわけではなく、スピードが落ちるだけです。板に大きな抵抗がかかるため、足への負担も大きくなります。初心者のうちは、両足の内側に力を入れる感覚を意識しながら練習しましょう。
ステップ6:ターンで曲がる(プルークターン)
ブレーキができるようになったら、最後はターンの練習です。
一般的なターンであるプルークターンは、八の字の形を保ったまま方向を変える技術。左右どちらかの板に体重を移すことで、緩やかに曲がれます。八の字の形を保っているため、速度を抑えながら安全に方向転換できます。
ターンする際は曲がりたい方向とは反対側の足に体重をかけましょう。右に曲がりたいときは左足に、左に曲がりたいときは右足に体重を乗せます。
目線は常に進みたい方向に向けるのがポイント。体の上半分は斜面の下方向を向けて安定させ、内側に倒れ過ぎないよう注意します。外側の足で雪面を捉えている感覚を大切にしましょう。
この6つのステップを順番に練習すれば、1日でスキーの基本が身につきますよ。
脱初心者! パラレルターンへ挑戦しよう

基本をマスターしたら、次のステップとしてパラレルターンに挑戦しましょう。パラレルターンとは、両方の板を平行に保ったまま滑る方法です。曲がるときは、曲がりたい方向とは反対側の板の縁を立てて方向を変えます。
パラレルターンを上達させるコツは、両ひざをくっつけるイメージで滑ることです。ひざの間に野球ボールを挟んでいる感覚を持つと良いでしょう。
もう一つ大切なのは目線です。パラレルターンはスピードが出やすいため、怖くなって足もとを見てしまいがち。足もとを見ると体が後ろに傾き、板が浮いてさらにスピードが出る悪循環に陥ります。遠くを見るように意識すれば、体が前傾して安定します。
スキーは目線を向けた方向に自然と進むため、行きたい方向を見続けることが大切です。
スキー初心者がやりがちなミスと解決法
ここからは、スキー初心者がつまずきやすいポイントと、その解決策を紹介します。
事前に知っておけば、同じミスを避けられます。ぜひ練習の際に意識してみてください。
止まれない
止まりきれずに何かにぶつかりそうなときは、すぐに自分から転びましょう。転倒すればその場で止まれるため、人や物との衝突を避けられます。初心者は想定よりも早めにブレーキ動作を始めることが大事。
板の操作に慣れていないと、ブレーキをかけ始めてから完全に止まるまでの距離が予想以上に長くなります。余裕を持って早めに減速を始めれば、安全に止まれますよ。
止まる際は八の字を大きくつくり、板の内側の縁をしっかり雪に食い込ませることを意識して、焦らずに確実に止まることを優先してください。
ターンできない
初心者がターンができない原因は、体重の移動がうまくできていないからです。
ターンする際は、以下の2つのポイントを意識しましょう。
- 曲がりたい方向に目線を向ける
- 曲がりたい方向に体重をかける
まず目線を進みたい方向に向けて、バランスを安定させます。そして体重を外側の足にかければ、板が自然にカーブを描いていきます。
怖い場合は、少しずつ体重をかける練習から始めましょう。
転んだあとに立ち上がれない
転んだあとに立ち上がれないときは、板の向きを整えることを優先に行動してください。
立ち上がる際は、板を体に近づけて平行に揃えます。このとき、板は必ず斜面に対して横向きに。雪に手をついて板の上に重心を移したら、足に力を入れてストックも補助的に使いながら立ち上がります。
板が斜面に対して縦になっていると滑り出してしまうため、横向きに揃えることを忘れないようにしましょう。
スキー初心者におすすめのスキー場5選

ここからは、初心者が安心して練習できるスキー場を5つ紹介します。
緩やかなコースが充実し、レンタルやスクールなどのサポート体制が整っているスキー場を選びました。
1. ノルンみなかみスキー場(群馬)
都心から近く朝から深夜まで楽しめる、アクセス重視の人におすすめな「ノルンみなかみスキー場」。高速道路のインターから約3kmという近さのため、移動時間を短縮してゲレンデで過ごす時間を多く確保できます。
ゲレンデには急過ぎず緩過ぎない絶妙な斜度のコースがあり、初めての人でも安心して滑れるでしょう。ノルンみなかみスキー場では人工降雪機が多数稼働しているため、雪のコンディションは常に良好。レベル別に分かれたスクールもあり、自分のペースに合わせた指導を受けられます。
また、土曜日は深夜0時までナイター営業をしているため長く滑れるのも良いですね。移動時間を短くしてたっぷり滑りたい人に向いています。
ほかにも、ゲレンデではボリューム満点の食事やスイーツなど、ゲレ飯も充実していますよ。
ノルンみなかみスキー場の公式サイトはこちら
https://www.norn.co.jp/winter/
2. 湯沢中里スノーリゾート(新潟)

「湯沢中里スノーリゾート」は、駅直結で温泉も楽しめる利便性の高さが魅力のスキー場です。コース全体の約8割が初心者と中級者向けに設計されているため、初心者でも安心して練習できます。
初心者専用のゲレンデには100mのエスカレーターが設置されており、リフトに乗る前の段階から練習可能。駅に直結しているセンター施設には、着替える場所や休憩スペース、道具のレンタル、食事処などが集まっています。
また、湯沢中里スノーリゾート周辺は温泉地ということもあり、滑り終わったあとは日帰り温泉に立ち寄る楽しみもあります。電車でのアクセスを考えている人や、スキーと温泉の両方を楽しみたい人は、ぜひ足を運んでほしいスキー場です。
湯沢中里スノーリゾートの公式サイトはこちら
https://www.yuzawa-nakazato.com/winter/
3. グランデコスノーリゾート(福島)

「グランデコスノーリゾート」は、長距離の緩斜面で景色を楽しみながら滑れるスキー場です。コースの85%が初心者と中級者向けで、エリアの上部には緩やかな斜面が続いています。初心者でもゴンドラを使って3,500mの長距離滑走が可能です。
センター内には専用の休憩スペースがあり、プライベート空間でゆっくり休めます。また、ゲレンデ直結のホテル「裏磐梯グランデコ東急ホテル」では温泉やプールが利用でき、一日中リゾート気分を満喫することも。
美しい景色を眺めたい人や長い距離を滑ってみたい人におすすめのスキー場です。
グランデコスノーリゾートの公式サイトはこちら
https://resort.en-hotel.com/grandeco/snow/ja/
4. タングラムスキーサーカス(長野)

「タングラムスキーサーカス」は、ホテル直結で長時間じっくりと練習できるスキーリゾートです。19のコースがコンパクトにまとまっており、初心者から上級者まで対応したゲレンデ設計になっています。
斜面が北向きのため雪質が良い状態で保たれやすいのも特徴です。隣接するスキー場との共通券を購入すれば、滑れる範囲が大幅に広がります。
また、タングラムスキーサーカスはレンタルサービスも充実。大人用から子ども用まで豊富な種類の中からお気に入りのアイテムを選べます。
また、ホテルがゲレンデのすぐ隣にあるため、部屋とゲレンデの移動も楽ちん。ホテルには温泉やプールも完備されており、滑り疲れたあとにリフレッシュできます。宿泊してゆっくり練習したい人や、家族連れやグループで快適に過ごしたい人にぴったりです。
タングラムスキーサーカスの公式サイトはこちら
5. 軽井沢スノーパーク(長野)

「軽井沢スノーパーク」は、全体の60%が初心者向けコースという、スキーデビューにぴったりのスキー場。一番緩やかなコースは斜度が8度しかなく、エスカレーターが設置されているため安心して練習できます。エスカレーターに慣れたら、リフトの練習機で乗り降りを練習し、実際のリフトに挑戦するため、段階的にステップアップ可能です。
軽井沢スノーパークは晴天率が90%と高く、天候に恵まれやすいのも魅力。レストランの料理はすべてテイクアウトができるため、外で景色を眺めながら食べれば特別な体験になるでしょう。
スキー場近くには大型のショッピング施設「軽井沢ショッピングプラザ」があり、滑り終わったあとも楽しめます。晴れた日に気持ちよく滑りたい人や、レジャーの一部としてスキーを体験したい人におすすめです。
軽井沢スノーパークの公式サイトはこちら
https://karuizawa.holidayinnresorts.com/ski/
スキー初心者は正しい滑り方をマスターして安全に楽しもう

本記事では、スキー初心者が1日で基本を身につけるための練習方法を6つのステップで解説しました。一つひとつのステップを丁寧に行っていけば、着実に上達できます。
初心者向けのコースやスクールが充実したスキー場を選べば、サポートを受けながら安心して練習できます。
安全に気をつけながら焦らずに練習を繰り返し、スキーの楽しさを存分に味わってみてくださいね。





